福祉委員会から『自然庵（じねんあん）視察』報告

１１月１７日（金）グリーンコープの地域福祉の取り組みとして唯一「葬儀」を扱う事業所、熊本の「自然庵」に視察に行きました。グリーンコープの福祉事業として新たに立ち上げたわけではなく、地元で愛されてきた葬祭業者との協働事業とのこと。葬儀に関することを気軽に相談できる窓口が欲しいという組合員の想いから実現しました。暖色系の暖かな照明と、使い込まれ手入れの行き届いた重厚な家具や調度品が居心地の良い空間で、「家族がそろうまで待ちたい」とか「まだお別れする決心がつかない」といった遺族の気持ちも大切にし、最大で２週間滞在したケースもあったそうです。料金体系も分かりやすく設定されていました。
葬儀アドバイザーの渡辺美智子さんは組合員活動にも長年携わっており、協働事業をするに至った経緯や葬儀への想いを教えていただいたのですが、それよりも今日を悔いなく生きることを熱く語られたことが印象的でした。もしあと３か月の命と告げられたらどうしたい？葬儀や墓地はどうしたい？などを書き込める「My Will Note」を活動の一環として活用し、記入する会も開催しているそうです。死を身近に見つめながら生きることを真剣に考え続ける、深く優しい笑顔に魅了されました。まずは私も「My Will Note」を書いてみようと思います。